にしだめいのブログ

フィクション

とある過眠症の人のはなし その3

私がそんなツイートをする中そいつは、多分君のこともすき、だとか、呟くんですよ。なんだよ多分って、最近どこかで見たセリフだなァ、なんてことはどうでもよくて、まあ高校1年生の茜ちゃんはチョロいので食いついたんですよね、ずっと考えてた。一日中考えてた。一応自称進学校在学中のくせに、ひとつも勉強なんかしないで、部活も休んで、部屋から出ずに。俺は、そいつのツイートの更新を部屋でずっと待ち続けていた。

 

まあそれ以上は何もあるはずがないんだが。

 

ある日はそいつの家で上裸で一日中抱き合い、ある日は部屋にこもってTwitterを開き、ある日は生理が来ないことに怯え、ある日はパピコを半分こして一緒に帰って、ある日はあんまり仲良くはない派手な子達に「茜ちゃんって○○と付き合ってんの?」とか聞かれたり、ある日はセックスさせてって言われたり、ある日はゴムをつけた性器を舐めさせられたり、ある日はそれでもTwitterみてたり、そんな夏だった。

 

そのある日に、そいつは「もうしばらく会うのやめよう」って言い出した。

ちょっと心がぽっかりしちゃったり、ほっとしたんだって。そりゃああんな泥沼みたいな関係終わらせてくれるなら本望でした。ありがとう。もう二度と会いたくない。

 

まあ三日後に家に呼ばれたんですけどね。